ゴルフはグリーン上にあるカップにボールを入れる為に、様々なギアを駆使してその目標を達成させます。そのギアの中でも最も大事な要素が紛れもなくドライバーです。ドライバーで最大の飛距離を出して、カップまでの残りの距離をいかに短くさせるかが、スコアを大幅に、そして最短で縮める大事なイベントになります。ここでは ドライバーの選び方 として、ヘッド形状の特徴や、最もポピュラーな要素の重心について、シンプルで分かり易くご紹介します!
ドライバーの選び方 ヘッド形状の基本
現在ドライバーのヘッドサイズ(体積cc)は最大で460ccと決まっています。主要クラブメーカーも主力は460ccで、もう一つ操作性、ハードヒッター向け、小ぶり好きの人向けに430cc~440ccのヘッドも用意しているメーカーが多いです。
本題のヘッド形状は大きく分けて2種類。平べったい形状のシャローフェイスと、厚みのあるディープフェイスがあり,どちらも異なる特性を持っています。
ここ数年のタイトリストのドライバーは、分かり易く2タイプのヘッドを販売していますよね!
ドライバー ヘッド形状 【ディープフェイス】
ディープフェイスはフェイスが深いと直訳できますが、深いと言うよりフェイス面が高いです。
ヘッドの重心位置も高くなるので、ロースピンで球が吹き上がらない。直進性があり強弾道の球筋が特徴です。
重さの中心。バランスの取れる位置。単純におもりの位置といった方がイメージし易い。
ドライバー ヘッド形状 【シャローフェイス】
シャローフェイスはディープフェイスの反対で、フェイス面が低い、平べったい形状をしています。
ヘッドの重心位置も低くなるので、球が上がり易いといった特徴があります。
まとめ 2つのヘッド形状 どちらを選べばいいの?
まずはご自身のスウィングスタイルに合わせて選んでみましょう。
ディープフェイス | ハードヒッター向け。力感がありスピン量の多い人。吹き上がる人。引っ掛けが多い人など |
シャローフェイス | スウィンガー向け。レベルでインパクトをしたい人。球が上がりにくい人。ゆっくり振りたい人など |
理想的なスウィングと弾道の人は中間ぐらいのフェイス形状が良いでしょうね。
ドライバーの選び方 重心の基本
ゴルフクラブ ヘッドの重心角
ドライバーに限らず、すべてのゴルフクラブに重心位置、重心角、重心距離、重心深度と呼ばれる重心が存在します。重心位置は先のヘッド形状でも出てきましたが、まずは重心角から、こちらの画像を見てみましょう。
上記の画像はクラブシャフトだけをテーブルの上に置いた状態のヘッドの傾きを表しています。重心角が大きいヘッド程、フェイスが返り易い為、ボールが捉まり易いということが分かると思います。
(ここでは割愛しますが、重心深度が多ければ重心角も大きくなる)
最近のドライバーは重心の位置も可変ウエイトで調整できますね。重心の変化で球筋にどのような影響が出るのか理解する必要がありますね!
ゴルフクラブ ヘッドの重心距離
続いて重心距離を見てみましょう。シャフト線上から重心(スイートエリアの方が分かり易い)までの距離で、遠ければ遠いほど遠心力が働き、捉まりが悪く、操作もしにくいと言う事が分かると思います。画像で見てみましょう。
重心距離が短いクラブは、フェイスの開閉が容易だから操作しやすい。
悪く言えばヘッドが動きやすい、と言う事か。
ゴルフクラブ ヘッドの重心深度
次は重心の深さを見る重心深度を見てみましょう。重心深度によって影響する要素はヘッドの返り易さ、球の打ち出し角、フェイスのスイートエリアに違いが出ます。まずは画像を見てみましょう。
重心深度の浅いTS4は小ぶりなヘッドですね。フェイスも確かディープフェイスだから、丸型でフェイス高が高いヘッドは浅重心と言う事か。
逆にTS1の形状は平べったくて、右に面長のヘッド、確かシャローフェイスだったね。こういった形状は深重心になるんだね。
浅重心のメリットはヘッド操作がしやすい為、球を曲げやすい、低スピンで強弾道が挙げられます。ハードヒッターやヘッドの入射角が鋭くいわゆる叩く人向けと言えます。
逆に深重心のメリットはヘッドの返りが良く捉まる、打ち出し角が高くスピン量も多めで球が上がり易い、ヘッドの直進性が高くミスヒット時に強い(慣性モーメントが高い Moment of Inertia = MOI)。一般的にやさしいモデルとされているヘッドはこれにあたります。
ドライバーの選び方 ヘッド形状と重心のまとめ
いかがでしたでしょうか。先にも触れましたが現在流通しているウッド系には、おもりの位置を変えられる可変式のクラブが多いですが、ヘッド形状自体は変えられません。ヘッドそのものが持つ特徴を理解したうえで、微調整を行い更に安定したショットが打てるようになると更にゴルフが楽しくなると思います。
それでは次回はウッドにおける重心角と慣性モーメント(MOI)、軸周りMOIについて簡単にお伝えします。
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